うつわのお取り扱い方法

陶磁器のうつわ 粉引のうつわ 耐熱のうつわ 木のうつわ 漆のうつわ

■陶磁器のうつわのお手入れについて

新しいうつわをはじめてお使いになる際は、次の手順で「目止め」を行ってください。

1. 大きめのお鍋にお米のとぎ汁を入れ(なければ水でもよいです)うつわを浸すように沈めます。
2. 弱火で沸騰直前の泡が出てくるのを目安に、約20から30分温めます。
3. 沸騰直前の泡が出てくるのを目安に火を止めます。
4. 火を止め、そのまま冷めるまで置きます。

「目止め」をすることで、うつわの表面を強くします。
できれば、盛り付けの前に、さっと水をかけて拭き取るだけでもさらに汚れや匂い移りを予防できます。
ご使用後は、長時間水につけたままにしないでください。
カビの原因になるため使用後はよく洗い、底を上にした状態で、風にあたる場所でよく乾かしてください。
うつわは使い込むことで、使う人なりに成長し、風合いを増していきます。

油亀でお選びいただいたうつわが末長くご愛用いただけることを願っています。


■粉引(こひき)のうつわのお取り扱いについて

粉引きの器は、優しい表情のあるたいへん味わい深い器です。
赤土で成形した生地に白い化粧泥を施し、釉薬を掛けて焼成します。
その特性といたしまして、磁器物に比べて強度が弱く、吸水性があるため、
染みができる場合があるといった側面を持っています。
そのため、お取り扱いには次のようなご注意が必要です。

粉引きのうつわの使い始めは、
洗剤などで軽く洗ってからお使い下さい。
米の研ぎ汁などで煮ると、染みを防ぐ効果がありますが、
完全に乾燥するまで色が変わる場合がございますのでご注意下さい。

うつわへの染みや匂い移りを防ぐには
油物や色の濃い料理、ソースなど匂いの強いものを盛り付ける際には、
水にさっと浸け表面を拭き取ります。うつわの中に水分を含ませてから
お使いいただくと、染み等や匂い移りを防ぎます。

水分での変色や斑点は、乾くと元に戻ります。
吸水性があるため、水に浸けたときグレーに変色したり、斑点ができる
場合がありますが完全に乾くと元の状態に戻りますのでご安心下さい。
品質には問題ありません。

うつわのカビや染みを防ぐには
使用後はよく乾燥させてから収納してください。


■耐熱のうつわ ご使用方法

耐熱のうつわは、オーブン、電子レンジにお使いいただけます。

直火、IH機器にはお使いいただけません。

うつわのヒビ割れを防止するには
外側が濡れた状態で使うとヒビ割れの原因になります。
外側についた水分は、ふきんなどでよく拭き取り、
乾いた状態でオーブンなどにお使いください。

うつわをご使用後は、亀の子たわしで洗うのが便利です。
風の通る場所でよく乾かしてから収納ください。

耐熱のうつわは使い込むごとに風合いが増し、馴染んできます。
長くお使いいただけましたら嬉しいです。


■木のうつわのお取り扱いについて

使い始めには色や匂いが移る可能性がありますので、さっと水をくぐらせてからお使いください。
木の自然な風合いを活かしつつ、口に触れる製品なので、植物オイルを塗って仕上げています。

木のうつわのお手入れ方法
オイル仕上げは始めのうちは木を保護している油膜が乾いてなくなっていきます。
「木に艶がなくなった」「表面が白っぽくカサカサになってきた」と感じましたら次の方法でお手入れをしましょう。

1. 木がよく乾いている状態でくるみ油、えごま油・亜麻仁油を馴染ませます。
2. 10分ほど置いてから布で拭き取り、1日置いてから再びお使い下さい。

「お手入れを続けながら使い込むことで木は色艶を増して強くなり、取扱いもだんだん楽になっていきます。
(目安としては月に1回程度。取扱いによってはこまめなお手入れが必要です)
ご使用後は、長時間、水やお湯につけて置くのは避けて下さい。
軽く洗った後(なるべくなら水洗いがよいです)できるだけ水気を拭き取りよく乾燥させて下さい。

暮らしの道具として、木の変化を楽しみながら、愛着を持って長くお使い頂けることを願っております。


■漆のうつわのお取り扱いについて

漆仕上げのものは、取り扱いが難しいイメージがあるかもしれませんが、漆製品だからと気後れせずに普段使いの器としてお使いただけましたら嬉しいです。

気をつけていただきたいこと
極端な温度変化は、木の変形、割れの原因にもなります。
電子レンジや食器洗浄機、乾燥機などには入れないでください。
また、長時間、水やお湯に浸けておくのは避けて下さい。
スポンジなどで優しく手洗いした後は乾いた布などで水分を拭き取ることが理想的です。

アートスペース油亀の取り扱い作品は、
補修や漆の塗り直しなどメンテナンスも賜りますのでお気軽にご相談下さい。